車やバイクのオイル交換はどうしていますか?
ほとんどの人が自分のオイル交換のサイクルや、どんなオイルが入っているのかという事を把握していないんではないでしょうか。
オイルは車やバイクにとって人間の「血液」みたいなものです。しかし人間のように自分で汚れた血液をきれいにすることはできないため、定期的な交換をしてあげないとエンジンの故障や燃費、フィーリングに大きな悪影響がでてきてしまいます。
交換サイクルは3000km、もしくは6ヶ月どちらか早い方が到来した時がベターです。
ショップにオイル交換を頼むのもいいですが、作業自体は非常に簡単にできますので今回は「バイクのオイル交換」のやり方を紹介します。
用意するもの
- ドレンボルト用ソケットレンチ(メガネレンチ、スパナでも可)必須
- 規定量のオイル(バイクによって異なります。事前にチェック。)必須
- オイル受け皿 必須
- オイルドレンガスケット 必須
- 新聞紙(バイクの下に敷いておく)必須
- ウエス(オイルなどで汚れた部分を拭き取る)必須
- ゴム手袋(なくてもできますが、手がオイルまみれになりますのであったほうが良い)
- パーツクリーナー
- オイルフィルターレンチ(フィルター交換する場合のみ)
手順
①暖機運転
エンジンが冷えたままの状態だとオイルの粘度も固いままになっており汚れ等が十分排出できません。必ず2〜3分ほどエンジンを暖めてからオイルを抜くようにしてください。
②オイルを抜く
オイルのドレンボルトを緩めてオイルを抜きます。
こいつを緩めるとオイルがドバッとでてきます。レンチで少し緩めたらあとは手で少しずつ緩めて行きましょう。ボルトを抜くと同時にドバッと出てきますので、素早く手を引っ込める事が大事です。
僕は何度もオイルが手にかかったり、ボルトを受け皿に落としたりしてしまった事があります笑。また、エンジンが熱々の状態だとオイルも非常に熱くなっておりますので気をつけてください。
出てくるオイルです。真っ黒。これが3,000キロ走った状態です。
完全に抜ききるために、最後にバイクを地面と垂直にしてください。傾いたままでは少し残ってしまいます。
③オイルフィルターの交換
オイルの出がポタポタ状態になってくるとオイルフィルターの交換に入ります。
スーフォアの場合はエキパイの内側についています。
僕はいつもフィルターのサイズにあったカップレンチを使用しています。
CBの場合は14角レンチサイズφ65です。
カップレンチでなくても、いろんなサイズに対応したフィルターレンチもあります。お好きな方を使用してください。
オイルフィルターは基本手締めなので、素手で外せる場合もあるようですが今回はびくともしませんでしたのでレンチを使用しました。
緩めていくと残っていたオイルがダァ〜と垂れてきますので、エキパイにつかないように新聞紙などを敷いておきましょう。
無事取り外しができれば、垂れたオイルをきれいに拭き取ります。この時パーツクリーナーなどがあるとよりきれいにすることができます。
はい。では次に新しいフィルターを装着しましょう。今回使用するフィルターはこちら。
で、オイルフィルターをつける前に必ずOリングにオイルを薄く塗っておきます。
これをしておかないとオイル漏れの可能性が高くなります。
きちんと塗ったらあとは装着するのみ。実際には締め付けトルクというものがあるのですが、トルクレンチを持っていないので、両手でグッと締め込む。もしくはOリングが車体に触れてからレンチで3/4回転締め付けるくらいでOKです。締め付けすぎには注意しましょう。
④ドレンボルトを締める
外したボルトを締め直します。
このとき必ずドレンワッシャーを交換してください。(よく交換前のワッシャーが車体にくっついたまま残ってますので、どの場合はマイナスドライバーなどで外してください。)
こちらも忘れてしまうとオイル漏れの原因になります。
ドレンボルトの締め付けトルクは30N・mです。しかしトルクレンチを持っていない為、人力トルクレンチです。ドレンワッシャが押しつぶされるくらいレンチでグッと締め込みます。(締め込みすぎるとボルト折れなどの原因になりますので注意して下さい。)
⑤新しいオイルの注入
今回使用するオイルはこちら。
モノタロウブランドの SL 10W-30 です。
メーカー純正オイルは非常に安心ですが、なんせ高いので笑。僕は長年このオイルを使用していますが、特に不具合を感じたことはありません。そして、注ぎ口が細くなっているのでダイレクトにオイルを入れることができます。
安心したい方はホンダの純正オイルをおすすめします。アマゾンだと結構安いです。
純正オイルやオイル缶に入っているものを使用する場合はオイルジョッキや、じょうごがないとうまく入れることができません。
まずはオイルキャップを外します。
硬くて回らないときは、ウエスを挟んで工具で回すとすぐに取れます。
あたらしいオイルを注入します。スーフォアの場合、オイルフィルターまで交換すると3.2Lくらいなので4Lは用意しておきましょう。
車体をまっすぐにしてオイル窓から量を確認します。
キャップを手で締め、少しエンジンを回します。
ロアーとアッパーの間にあることを確認すれば作業は終了です。
⑥廃オイルの処理
廃オイルの処理については以下のようにします。
方法1:空いたオイル缶に古いオイルを入れ、ガソリンスタンド等に持っていく
方法2:オイル処理ボックスを購入し燃えるゴミに出す
はい。方法1については受け取ってくれないガソリンスタンドもあります。僕は先日いつも持って行っていたところに断られてしましました。持ち込みする人の中には不純物のたくさん入ったオイルを持ってくる人もいるみたいで、断るようになったとのこと。
ですので最近は方法2のオイル処理ボックスで処理するようにしています。ホームセンターなどにも売っていますし、ネットでも買えます。結構安いのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。なんでも初めての時は色々と戸惑いますが、なれてくれば30分もあれば交換できるようになります。
自分のバイクを自分で整備点検するのは、バイクに少しでも詳しくなりますし何より愛着がわきます。
レッツ ドゥーイット ユアセルフ!
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